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團菊祭五月大歌舞伎

五月上旬某日、歌舞伎座へ。
昼の部「雷神不動北山櫻」の観劇。

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今回の催しは
十二世市川團十郎五年祭(海老蔵の亡父)、
成田山開基1080年(市川家成田屋は千葉の成田山と深い縁を持つ)
二世市川團十郎生誕三百三十年、
記念づくしのためか海老蔵が五役を演じるという大サービス。
それぞれにタイプの違う役柄を演じ分けた上、
豪快な荒事芸、早替わり、後半にはまるで消防の出初式のような
梯子上での大奮闘などもあり大いに楽しみました。

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↓これみんな海老ちゃん

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演じた五役は
・早雲王子
・鳴神上人
・阿倍晴行
・粂寺弾正
・不動明王

長い話なのであらかじめ海老蔵からおおよそのあらすじ、人物紹介などが
口上で述べられ、こういう演出もあるのかとちょっとびっくりした。
客席はほぼ満席、二階には女子高生の団体なども入っていて
お色気系の場面も多かったのでちょっと心配したけど、
イマドキの女子たちはどんな感想を持ったことやら。

阿倍晴行というのは阿倍清明の先祖?
この名を聞けば思い出すのはフィギュアスケート羽生くんの「陰陽師」
なのにこの晴行陰陽師はやたら女好きで、ん?と言う気がしないでもない。
おなごの匂い♪おなごの匂い~♬とか言いながらふらふら~~っと。
十分笑えましたが、、

それどころかすごい高僧であるはずの鳴神上人(なるかみしょうにん)
余りにうぶと言うか大らかすぎると言うか( ^ω^)・・・
宮中一の美女と謳われる雲の絶間の姫(くものたえまのひめ)の
色仕掛けにころっと参って
行法の秘密を教えちゃうわ酔っぱらって一緒になろうと言い出すわ、、
結婚したらその名前はまずいんじゃないかと言われて
んじゃ名前変えます、「市川海老蔵!」(お約束の笑い処)

歌舞伎十八番と言われる「毛抜き」「鳴神」「不動」が含まれていて
昔の歌舞伎はけして敷居の高いものじゃなくて
一般庶民も気軽に楽しめるものだったんだな~とついえらそうに思ってしまった。
なぜって毛抜きのトリック、現実的にあり得ない!?
でも見ていて単純に面白い。
艶っぽい場面はちょっと間違うと下世話、
海老ちゃん、それなりに品よく演じていましたが。

粗筋や事の顛末を書くと長くなりすぎるので
興味のある方はどうぞ各自ググって下さいまし。

例によって個人的には調べ魔なので面白く復習しました。
写真(版画)の鳴神は八代目市川團十郎(嘉永4年江戸市村座)
写真右は十二代團十郎(1996年国立劇場)
この場面は姫に騙されたと知った上人が怒り狂って
雷神になって荒れ狂うところ。すごい迫力!
(実は姫は龍神の封印結界を破るために帝から遣わされていた)


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ついでながら海老ちゃま陰陽師姿、
楽屋写真をご本人ブログ写真からゲットしてしまいました。
なにとぞお許しを・・

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舞台はいつもほんとに大好き、困ったもんだ。
チケットをまわして下さるM子さん、今回も有難うございました!♪


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by okira935 | 2018-05-10 17:17 | 旅のいろいろ | Comments(0)