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湖水地方 1(ヒルトップ)

ピーター・ラビットの故郷、湖水地方へと向かいます。
「ピーター・ラビット」の作者、ビアトリクス・ポターは
美しくのどかな湖水地方をこよなく愛し、
ニア・ソーリ―という小さな村に買い取ったヒルトップ(自宅や農場)で
亡くなるまでの第二の人生を過ごした。

ヒルトップ

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1905年にこの地を購入、移住してから
47歳で結婚、77歳で亡くなるまで
本の印税などで得たお金で付近の土地もたくさん買い取り
農業開発にも取り組みながらこの地を生活の拠点とします。
死後は遺言ですべてがナショナルトラストに寄付され
現在はナショナルトラストが管理、運営している。

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住居見学をするには人数制限があるので時間制。
敷地内にチケット販売所があり、
隣接するソーリ―ハウス(ホテル)で我々はランチ、
お庭が綺麗なとても素敵なレストランだった。

以前は住居内は撮影禁止だったのが
今年から(?)フラッシュなし撮影が許可されたとか、
スタッフに日本人女性がいて親切にいろいろ教えてくれました。
ジョージさんとも懇意だった様子でありがたや。

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やっぱり窓が好き~♫

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管理スタッフの素敵なおじちゃま。
快く写真を撮らせて下さった。

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おうちも良かったがまわりの敷地も緑がいっぱい。
ホンモノのウサギも飼われているとか。

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ニア・ソーリーにはピーター・ラビットの絵本に出て来るいろいろな場所があって
もっとゆっくり滞在したかったがそれらを巡るには時間が足りなかった。
残念だったけど雰囲気だけは掴みました。

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わんこ連れのお兄さんがこの地にとても似合っていて
つい写真を撮らせてもらった。
とてもいい感じ(^^♪
そしてこのわんこすごくおりこう!

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ビアトリクス・ポターはロンドンの裕福な家庭に生まれたが
当時の良家のしきたりで家庭教師がついていろいろ学んだものの
学校には行かせてもらえなかった。
なので友達がいない孤独な幼少の日々。

裕福な家庭や貴族はほとんど夏の間2か月は避暑に出かけるので
その場所(湖水地方)で出会った自然や小動物たちが
彼女の心の友、拠り所だった。
たまたま昔の家庭教師の息子の病気見舞いに送ったのが
ピーター・ラビットを挿絵にした励ましの物語。

もともと才能豊かだった彼女はその手紙をきっかけに絵本作家を目指すのだが
両親は大反対のうえなかなか事はうまく運ばない。
ようやく出版の兆しが見え、
ポターを励まし熱心に応援してくれた出版社の男性と結婚!
・・のはずだったが両親はさらに猛反対。
つまり当時の情勢としては
女性が仕事をするなんてとんでもない、
さらに結婚相手が生活のために仕事してるなんてそんな男はダメ。
(貴族は自分が働かなくてもおカネが入る、それがステータス?)
当時の上流階級の妻の最大の役割は夫の客人をもてなすこと、
どうやらそういうことだったので
ポターの想いや考えは当然受け入れられなかった。

ポターはそういう生き方に反発し、拒み、
その後やっと結婚出来るという事になったのだが
あろうことか相手の男性が結婚前に病死してしまう。
オーマイガっ!!
以上の記述はジョージメモが中心なので詳しく知りたければ
各自ググって下さい。

ピーター・ラビットはとても可愛いけど
ポターの人生を可愛いとはとても言えない。
しかしその後も自分の考えを貫いて
別な男性ではあるが結婚もして
地に足を付けた生活をして、もちろん絵本も書いて
私としてはそういう時代にそういう生き方をしたポターって
すごい!と思う。
行ってみて良かった。





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by okira935 | 2017-09-02 22:00 | イギリス縦断の旅9日間 | Comments(0)