2015年 10月 17日
大聖堂とフランダースの犬
そしてルーベンスの絵、
ルーベンスのキリストの絵といえば
思い起こすのはフランダースの犬。
本でもアニメでも何度大泣きしたことか。
ノートルダム大聖堂 (アントワープ聖母大聖堂)
こちらの像がルーベンス。
この日は屋台や催し物店が多くて土台が隠れてしまいました。
後ろの鐘楼は世界遺産にも登録されている。
大聖堂はゴシック建築のすばらしい教会。
ノートルダム=セントマリア、
つまりこの教会はマリアさまに捧げたものなので
祭壇正面にはマリアさまの絵が掲げられている。
ルーべンス作「聖母被昇天」
しかし、日本から来た観光客がここでもっとも気になる絵はこちら。
ルーベンス、「キリスト降架」
少年ネロが一目見たいと憧れ続けた絵。
ルーベンス、「キリスト降架」
少年ネロが一目見たいと憧れ続けた絵。
こちらは「キリスト昇架」
19世紀末にはこれらの絵にはカーテンがかかり
お金の払えないネロはたやすく見ることが出来なかった。
やっと絵の前まで来たのにネロは愛犬パトラッシュと共に死んでしまう。
というフランダースの犬物語だが
実際のところ現地ではほとんど関心がなかったらしく
たとえばお話が暗すぎるとか
ひとりの子供を飢えたまま死なせることはベルギー人はしないとか
早くから子供の自立を促すヨーロッパではネロの状況設定が不自然だとか
(我々のイメージとは違ってネロは15歳とか?)
まぁいろいろ理由はあるらしいが
この物語が大好きな日本人からあまりにも問い合わせが多いので
逆に観光資源にしたというのが本音らしい。
なのでネロとパトラッシュのチョコやレースなどが売られていたり
なぜか日本語で「フランダースの犬」と書かれた石碑があったり。
(ベンチにされてた)
ま、いいじゃない?
私たちはお話に感動してるんだから。
ところが聞いた話によるとネロとパトラッシュには日本名もついているらしく
それが何と キヨシとブチ 。
ちょっとぉ、
命名者、出てこい!
by okira935
| 2015-10-17 21:35
| オランダ・ベルギー
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